象に揺られて
2008年 10月 06日
カンボジアで、最初に観光したのは、
アンコール・トム(Angkor Thom = 大きな都)。
3km四方の城壁に囲まれた、仏教寺院 バイヨンを中心とした城塞都市。
造られたのは、12世紀というから、長い長い年月を経てきたその佇まいには、
とてつもない歴史を感じる。
城壁に5つあるという門のうちの一つ、南大門に到着。
中央の門の上には四方を見つめる四面仏。
そこへ向かう道の左右には、『乳海攪拌』という、
この国でよくモチーフとして出会う、
ナーガ(蛇の神)を引き合う神々と阿修羅が描かれており、
向かって右側の列にはいかめしい顔をした阿修羅、
向かって左側の列は、穏やかな表情の神々が、
それぞれ53体ずつ(?とガイドさんが言ったと思う)ずらりと並んでいる。
後姿もなんか良い。
手で彫られたそれらの像は、ひとつひとつ表情も違って、
順に観ていくと、なかなか飽きのこない味のある顔だ。
観光に来ている外国人をよそに、
自転車やら、バイクやら、シクロやら、地元の人たちが次々と門を行き来する。
そういえば、遺跡への入場料は自国民は無料だと言っていたっけ。
門の手前では、あまり商売っ気のなさそうな帽子屋さん。
おしゃべりに花が咲いているようだ。
その隣で、小さな子供が
その子にとってはとっても大きなトウモロコシを懸命にかじっていたりして、
なんともアットホーム。
ふと、かつてはお堀だったのであろう橋の下をのぞいてみると、
のどかに牛が草を食んでいる。
いやー、のどか。
時間の流れが違う。
しばらくすると、門をくぐって、お待ちかねの象が帰ってきた。
そう、象の背に乗って、城壁をくぐるというプラン。
ガイドさんが、この象達は、良く働いていて、可愛そうだ。
ってぽろっと言うもんだから、ちょっぴり気がひけたけど。。。
象の背中は、本当に、高い。
そして、大きな身体は、一歩踏み出すごとに、
左右に大きく揺れる。
門が近づいてきて、仏様の顔が間近にせまる。
門をくぐりぬけておしまいかなーって思いきや、
象は象使いのお兄さんに操られ、
のっそのっそと歩き続ける。
木々の合間の小道を抜けて、
なかなかのスピード。
途中、象使いのお兄さんに、
あなたたち、日本人?って聞かれ、そうだよと答えると、
ポケットから一枚の緑の葉っぱを取り出して、
なんとも器用に、
♪ぞーさん ぞーさん お鼻が長いのね~♪
から始まり、数曲、素敵にメロディーを奏でてくれた。
象の足でもかなりの時間かかってバイオンの前に到着。
この暑い気候の中、歩いてたらきっとぐったりだったに違いない。
(歩かないか。車か。。)
象の背に揺られるのは、どっしりとしているようでいて、
少々不安定感も付きまとい、なんとも不思議な乗り心地だったけど、
その背中の高さには、心地良い風がそよいでいた。
こんな象たちが、何百年も昔に、
この都を作るための石を、山からひっぱって運んできたんだってことを想像すると、
それはそれはスケールの大きな、すごい光景だ。
この力強い一歩一歩が、とっても大きな仕事を成し遂げてきたんだなぁ。
象さん、
私たちを運んでくれて、ありがとう。
お疲れ様でした。
アンコール・トム(Angkor Thom = 大きな都)。
3km四方の城壁に囲まれた、仏教寺院 バイヨンを中心とした城塞都市。
造られたのは、12世紀というから、長い長い年月を経てきたその佇まいには、
とてつもない歴史を感じる。
城壁に5つあるという門のうちの一つ、南大門に到着。
中央の門の上には四方を見つめる四面仏。
そこへ向かう道の左右には、『乳海攪拌』という、
この国でよくモチーフとして出会う、
ナーガ(蛇の神)を引き合う神々と阿修羅が描かれており、
向かって右側の列にはいかめしい顔をした阿修羅、
向かって左側の列は、穏やかな表情の神々が、
それぞれ53体ずつ(?とガイドさんが言ったと思う)ずらりと並んでいる。
後姿もなんか良い。
手で彫られたそれらの像は、ひとつひとつ表情も違って、
順に観ていくと、なかなか飽きのこない味のある顔だ。
観光に来ている外国人をよそに、
自転車やら、バイクやら、シクロやら、地元の人たちが次々と門を行き来する。
そういえば、遺跡への入場料は自国民は無料だと言っていたっけ。
門の手前では、あまり商売っ気のなさそうな帽子屋さん。
おしゃべりに花が咲いているようだ。
その隣で、小さな子供が
その子にとってはとっても大きなトウモロコシを懸命にかじっていたりして、
なんともアットホーム。
ふと、かつてはお堀だったのであろう橋の下をのぞいてみると、
のどかに牛が草を食んでいる。
いやー、のどか。
時間の流れが違う。
しばらくすると、門をくぐって、お待ちかねの象が帰ってきた。
そう、象の背に乗って、城壁をくぐるというプラン。
ガイドさんが、この象達は、良く働いていて、可愛そうだ。
ってぽろっと言うもんだから、ちょっぴり気がひけたけど。。。
象の背中は、本当に、高い。
そして、大きな身体は、一歩踏み出すごとに、
左右に大きく揺れる。
門が近づいてきて、仏様の顔が間近にせまる。
門をくぐりぬけておしまいかなーって思いきや、
象は象使いのお兄さんに操られ、
のっそのっそと歩き続ける。
木々の合間の小道を抜けて、
なかなかのスピード。
途中、象使いのお兄さんに、
あなたたち、日本人?って聞かれ、そうだよと答えると、
ポケットから一枚の緑の葉っぱを取り出して、
なんとも器用に、
♪ぞーさん ぞーさん お鼻が長いのね~♪
から始まり、数曲、素敵にメロディーを奏でてくれた。
象の足でもかなりの時間かかってバイオンの前に到着。
この暑い気候の中、歩いてたらきっとぐったりだったに違いない。
(歩かないか。車か。。)
象の背に揺られるのは、どっしりとしているようでいて、
少々不安定感も付きまとい、なんとも不思議な乗り心地だったけど、
その背中の高さには、心地良い風がそよいでいた。
こんな象たちが、何百年も昔に、
この都を作るための石を、山からひっぱって運んできたんだってことを想像すると、
それはそれはスケールの大きな、すごい光景だ。
この力強い一歩一歩が、とっても大きな仕事を成し遂げてきたんだなぁ。
象さん、
私たちを運んでくれて、ありがとう。
お疲れ様でした。
by aaa_travel_010
| 2008-10-06 23:22
| 遺跡